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「不動産ビジネス 成功への道」
-第207回-
最小の努力で最大の効果
2月は受験シーズン。今の時期になると、40年ほど前の大学受験を思い出します。九州の田舎の高校で、東京の大学を志望する人はほとんどなく、学校の指導は国立大学向け。入試情報といえば、旺文社の「蛍雪時代」くらいです。本屋に頼んで本を取り寄せるには2〜3週間かかりました。東京に従兄弟がいたので、志望校の受験に役立つ参考書や問題集を送ってもらい、勉強していました。おそらく、勉強時間の割に無駄が多かったでしょう。
20年ほど前に受けた不動産鑑定士の試験は、社内や周りに受験者がおらず、予備校もあまりなく、評判もわかりません。しかたなく、古くから講座がある予備校が良いのだろうと受講したのですが、私が受けた印象は、テキストの説明。ポイントが何かもわかりません。当然のことながら、試験には受かりません。
仕事も、プライベートも忙しく、資格試験に向けた時間は限られています。担当していた不動産再開発プロジェクトの竣工年となり、今年が最後の受験になるだろうと思い、もう一度、予備校に通おうと決心しました。それが正解。そこの講義は、資格試験に向けた講義が行われました。プロジェクトも佳境に入り、その疲れからか、試験1週間前にヘルペスが右目に出て見えなくなりましたが、どうにか試験に合格できました。
ここで思うのは、目標達成に向けた道筋は複数ありますが、最小の努力で最大の効果(目標達成)をあげられる道を選ぶことが、とても大切ということ。
これは、仕事でも同じだと思います。
的を射た助言ができる上司から指導を受けるのと、本人自身が理解してないのではないかという上司の元で働くのでは、数年の間に大きな差が出ます。
「人生にムダなことはない」というのも、一つの真実です。しかし、最小の努力で、目標が達成できればよいということは多々あります。
不動産ビジネスでも同じですね。専門分野が幅広いからこそ、目標に合った最適な協力者がいること。これが最小の努力で最大の効果が得られる最短の方法です。