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「不動産ビジネス 成功への道」
-第208回-
あなたの「当たり前」。実は・・・
今朝の新聞を読んでいて、あるコラムに共感しました。
分野は異なりますが、思っていることは同じ。
それは、「当たり前を伝える」
私自身、本を2冊出版しています。住宅価格の見方と、ビル経営の基本。
どちらも、その道の人にとっては、当たり前のことです。
「本にするまでもないでしょう」と思われるかもしれません。
しかし、この「当たり前のこと」、実は、同じことに対して考える「当たり前のこと」が、人によって違うことが多々ありました。
長年、仕事やプライベートで感じていることです。
あなたも経験ありませんか。
これは、「価値基準が異なる」からでしょう。
仕事でいえば、特に、専門分化していると、これが起きやすいと思います。
たとえば、ビルの設計。
ある意匠(デザイン)担当の設計者にとっては、作品として、見栄えを最優先することが当たり前。
しかし、あるテナント営業担当者にとっては、テナントが使いやすいことが当たり前。
そうすると、話がかみ合いませんします。
「当たり前」のことが違うのです。
そして、ビジネス、つまり、事業としての視点では、ビルの状況によっては、この2人とは違った「当たり前」がありえます。
不動産投資に慣れていない人が、想定外の事態に陥りやすいのも、不動産投資で、プロにとって「当たり前」のことを押さえていないことが原因と思われることが多々あります。
購入、売却、賃貸中、それぞれの段階で、立場が違うと判断基準が異なり、当たり前のことは違ったものになりえます。
あなたは、不動産ビジネス視点での「当たり前」、きちっと押さえていますか。