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「不動産ビジネス 成功への道」
-第164回-
AI活用のスピードアップ。
先日、元Evernote CEOのPhil Libin氏の話を、ビール片手に聞く機会がありました。彼が新たに始めたAI(人工知能)スタートアップスタジオ「All Turtles」について。
AIを使って様々な問題を解決するアイデアを思いついた人が、商品化するサポートをするということです。
サンフランシスコに続いて、東京とパリにオフィスを開設とのこと。
日本の人材にも期待していました。
私が思うに、不動産ビジネスでは、AIの活用範囲は広い。
賃貸事業では、賃料、光熱水費など、様々なデータが発生します。また、売買や賃貸の市場でも、様々なデータが大量に発生します。
特に、多くの不動産を所有・管理しているなら、これらのデータをどのように処理するかが、ビジネスの成否に影響します。これにAIがうまく使えそうです。
また、現場の不動産運営では、AIとロボットの組み合わせの活用が考えられます。これまで人が行ってきた清掃や警備、さらには設備メンテナンスの分野でも、これらを使った新しい商品やサービスが出てくることでしょう。
しかも、そう遠くない将来に。
そうすると、それを、どのように不動産運営に取り入れるか、これが、不動産オーナーが考えることになります。
この時のポイントの一つは、導入タイミング。たとえば、早すぎても、導入・運営費が高すぎるかもしれません。遅すぎると、逸失利益が大きくなりすぎる。経営の勘所です。
先ほどのPhil Libin氏の説明会の参加者は20から30人程度だったと思われますが、20代・30代に見える人がほとんどでした。刺激になりました。