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「不動産ビジネス 成功への道」
-第156回-
aiboにみる最終商品力
今年最初のコラムです。
昨日、ソニーから、12年振りにアイボが売りに出されました。
開発は、組織横断的なメンバーで行ったそうです。
昔のソニーへの私の印象は、小型ラジオ、ウォークマンやハンディカムといった、これまでの生活を一変させる商品を提供する会社でした。
しかし、近年の私の印象は、プレステなどはありますが、画像センサーという部品を中心としたメーカーの印象になっていました。
ソニーがaiboというロボットを販売したことは、ソニーがエンドユーザーに提供する商品を提供する会社に戻ったことの証なのでしょう。しかも、世の中の変化に合わせたものに変わったようです。
これを不動産賃貸ビジネスで考えると、賃貸ビジネスに関わる工事や点検などの一部の役割を担う存在であったけれど、エンドユーザーにオフィスや住宅という空間を提供する不動産会社になった(戻った)ことなると思います。
全体の一部を担うことも、とても重要な役割で、そこで突出した能力を示すことも一つのビジネスです。
ただ、私は、全体を売れる商品となるように作り上げる能力は、別物と考えます。
これは、製造業だけでなく、不動産ビジネスでも同じです。
不動産ビジネスの経営者としては、オフィスや住宅を売れる(貸せる)商品とし、事業として成り立たせることが重要になります。