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「不動産ビジネス 成功への道」
-第100回-
実は気づいてない人が多い?経営の視点
今回は、コラム100回目です。これを機に、コラムのタイトルを変更しました。
「不動産ビジネス 成功への道」
これまでも、オフィスビルに限らず、マンションなどの経営にも共通する内容が多かったので、不動産ビジネスというタイトルにしました。
100回目ということ、タイトルを変更こともあり、今回は、不動産経営の基本に関わるお話をお伝えします。
基本のことですが、これまで賃貸不動産業を行ってない方、賃貸不動産を持ってはいても現場からの報告だけ受けている方は、ここを押さえていない方が多いのではないかと思うことが、しばしばあります。
「所有するオフィスビルやマンションには、できるだけお金をかけたくない」
「コストを削減したい」
これらは、以前のコラムでも書きましたが、ある意味、正しいことです。
不動産賃貸業に限らず、どの商売でも、無駄なコストはかけたくない。
しかし、商品やサービスを買ってもらうためには必要なコストがあります。
たとえば、継続して発展したい企業で、新たな商品・サービスの開発や改善のためのコストをかけない企業があるでしょうか?
不動産といえば、「楽して儲かる」という間違ったイメージを伝える広告があります。
しかし、入居してくれるお客様(テナント)あっての商売です。
どのようにすれば、収益性の高い事業ができるか。
そのためには、その土地で最も稼ぐことのできる建物を継続して提供し続けることです。提供するものには、デザイン・設備等のハードとサービスを含みます。
このように考えると、他の事業と同じです。
楽して継続して儲かる商売はありません。
株式等への投資と同じ意識で、不動産投資をし、あとは、管理会社に任せるという方は多いのかもしれません。
株式投資は、投資先の企業の経営者に事業運営を委託しています。
企業の経営者は、事業経営の視点で、企業を運営します。
不動産賃貸業で、事業運営を委託すれば、株式投資家と同じとも言えます。
ただし、その場合、運営を委託した会社が、経営者の立場で賃貸事業を行っていることが大前提。
管理会社に委託しても、その会社で、あなたのビル・マンションを実際に担当する人が、事業の視点で運営してくれるか。
そうでないなら、株式投資でいえば、ある分野の専門家だけれど事業がわからない人に経営を任せたのと同じです。
あなた自らが、経営者の視点で委託先をコントロールしなければなりません。