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「不動産ビジネス 成功への道」
-第89回-
従業員満足UPで、顧客満足UP
暑い日が続きます。熱中症がニュースなどで話題となる季節です。
建物管理では、エアコンが効いていない場所で働く人がいます。
清掃、設備点検等、それぞれの会社では、熱中症対策を考えていると思います。
実は、これは、不動産オーナーにとっても、大切なことです。
それは、建物等の商品性能に関わるということはありますが、それ以外にも大切なことがあるからです。
それは、これらの業務委託先の社員も、テナントの社員と接する機会があるからです。
暑い時期に、エアコンが効いていない場所で仕事をするのは疲れることです。
年配の人になるほど、疲れやすいでしょう。
そして、疲れると、表情ともに、態度にも現れやすくなります。
疲れた表情で、テナントと対応する。
普段なら、丁寧な態度で接するのに、疲れているため、思わず、ぶっきらぼうな態度を取ってしまう。
このようなことがないとは限りません。
私も、真夏に建築中のビルの中を、設計図面を持ちながら歩き回った頃のことを思い出します。
心情的には、この人たちの気持ちがわかります。
しかし、テナントの社員は、暑い場所で仕事が終わった後で疲れていることに、それに気づいてくれるとは限りません。気づかないことがほとんどでしょう。
そうすると、テナントの社員が受ける印象は、サービスの低下ということになります。
テナントにとっては、委託先の社員であっても、ビル側の人間。
オーナーの社員と同じです。
最近では、着用できる熱中症対策の商品もあります。
これらを使うのも対策の一つです。
人手不足であれば、特に、従業員のため、また、ビルの商品価値の維持のため、一度、委託先と考えてみるのも良いのではないでしょうか。