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「不動産ビジネス 成功への道」
-第85回-
みんなで渡ればこわくない?
ホテル不足と言われて、ずいぶん時が経ちました。
そして、ホテル建設のニュースを時々、目にします。
民泊にも注目が集まっています
背景には、実際にホテルが取りにくいという状況、政府が掲げる海外旅行者の増加目標ということがあろうと思います。
これまでホテル業を行っていなかった会社が、ホテルを建築するなど、新しく進出することもあります。
このように、ある時期、皆が、一斉に同じ方向に向かって動くことがあります。
昔では、1990年前後のバブルの頃、東京を中心にオフィスが不足するとの予測もあり、オフィスが続々と建築されました。本来、オフィス街といえない地域まで、オフィスが建築されました。
その後、バブル崩壊です。
また、比較的近い話では、5年半ほど前の地震発生の前には、仙台でオフィスビル建築が続き、その結果、空室率が高くなっていました。地震でオフィス需要が増えましたが、地震がなければ、どうなっていたでしょうか。
供給が急激に増え、市場全体で空室が増えた後でも、生き残るビルはあります。
あなたのビルが、そのようなビルになれるか。
好機と思っているのは自分だけではなく、皆が一斉に同じ方向を向いて動くことがあります。
供給が足りないと言われているとき、仮に供給過剰でも生き残れるか。
これまで、ホテルを行ってきた会社が、他の分野の事業を行うという話もあります。
一度、冷めた目で見ることも大切です。