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「不動産ビジネス 成功への道」
-第84回-
不動産経営の7つの鉄則(その7)
不動産経営で「これだけは押さえたい」ということを7つに絞ってご紹介するシリーズの最終回、第7回目「組む相手を選ぶ」。
不動産投資や経営は、自社だけではできません。
大なり小なり、他社との関わりが発生します。
新たに不動産を取得するときでは、仲介会社が間に立つことは多いです。
信頼できる仲介会社は多くありますが、中には、そうでない会社もあります。
また、会社全体としては信頼性が高く、ノウハウがあっても、担当者が経験豊富でノウハウがあるとは限りません。
仲介業は、仲介が成立してはじめて報酬がもらえます。
そうすると、必ずしも、あなたの立場で考えてくれるとは限りません。
また、建替などで、他の会社と共同事業を行うことがあります。
このとき、名の知れている会社だからといって、あなたが共同事業を行うとき、単純に信用してはいけません。お互いを尊重し、利益も負担も公平な事業プランか。
不動産会社といっても、社風が異なります。
考え方も違うでしょう。
また、同じ会社であっても、担当する方、プロジェクトの責任者によっても変わります。
その人々を取り巻く環境が違います。
社内の立場を考えて、多少の無理は承知で、共同事業を進めたいという人もいます。大手なら吸収できる失敗でも、多くの会社にとっては痛手になります。
お任せしたい気持ちはわかりますが、一つ一つ、確認が必要です。
その会社が、共同事業を数多く行ってきたからと言って安心はできません。提案の理由を聞いて返って来る言葉が、理由の説明ではなく、
「みなさん、これでやってもらってます」
これは、やめておいたほうが良い代表的なことです。
他のことでも、業務委託を含め、他社と組むことがありますが、
結局は、一緒に行う相手が信頼に足るべき人物か。
そして、その人が会社の中で意見を通すことができる人か。
このような人と組むなら、あなたは労力・気苦労等が少なく、しかも、成功の確率は高まります。
それを見極めて、組む相手を選ぶ。
ここにたどり着きます。
不動産経営での鉄則の一つです。