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「不動産ビジネス 成功への道」
-第42回-
知られていない名品
“知る人ぞ知る店”“路地裏の名店”
優れた商品・サービスを扱っていても、あまり知られていないお店があります。
私の家の近所にも、パン屋さん、ワインバーなど、雑誌やインターネットで検索しても詳しい内容が出てこないけれど、美味しい、雰囲気が良い、お店の人の接客が良いといった、お店があります。
このようなお店は、あえて宣伝しないこともあるようです。
理由のひとつに、急に来店者が増えても対応できないので、商品の質、サービスの質を維持するためという店主の方針があるということもあります。
話変わって、不動産の話です。
不動産、特に、建物の外壁など使用資材や設備は、様々なものを使います。たとえば、ドアといっても、様々なものがあります。
それぞれの資材や設備は、設計事務所や施工会社等の専門家の意見を聞くことが多いでしょう。
ビルの運営において、資材・設備の違いが、ランニングコストに大きく影響することがあります。たとえば、日々使用する電気、水道の費用は、ビル運営上、相当な金額になります。
これらを節約できると、運営費が大幅に節減できる可能性があります。。
先日、トイレで使用する水が大幅に節減できる設備を扱っている会社の方に会いました。
情報技術の進歩により、オンラインでトイレの安全状態を確認できる仕組みも作られていました。
この会社、現在、積極的に販売を拡大しているのではないようです。
この会社以外にも、技術力は高いのですが、販売面が弱い(または、積極的でない)という会社を知っています。設備を導入した先で成果は上げているということですが、販売する人員は少なく、販促費もかけられないようです。
テナントのビジネス環境向上のため、ビル運営費削減のために効果が高い商品やサービスは、ビルオーナーが知っていないだけで、世の中にはまだまだあるのではないでしょうか。
私自身、これからも、これらの隠れた名品・サービルを知る努力を続けなくては、と思っています。