更新
「不動産ビジネス 成功への道」
-第142回-
そのテナント、大丈夫?
先日、あるクライアントから、店舗部分の空室への入居希望者との対応についての相談がありました。
まだ賃貸借契約は結んでいませんが、入居することを前提に話を進めている状態でした。
プロパティマネジメント会社による書面審査と会社代表者との面談は、済んでいました。
出店のための内装等の工事は、結構な金額になる見込みのようです。
しかし、いくつか質問をすると、なんとなく怪しい、と感じました。
そこで、募集している店舗で、その事業を、どのように進めていく予定なのかなどを聞いていくと、今後、事業として成り立つのか、とても疑問に感じました。
そこで、いくつかの疑問点を確認してもらうことにしました。
しばらくして、どのようになったかを聞いてみると・・・
「連絡が取れません」
ということです。
結局、その会社の入居の話はなくなりました。
もし、その会社が入居していて、途中で放り出されたら、後が大変でした。
不動産賃貸事業は、単に貸せば良いというものではなく、賃借人であるテナントから継続して賃料を支払ってもらい、かつ、不要な支出はしないことが基本です。そのためには、最初の入居時の審査が重要です。経営の実態はどうなっているか、これをつかむことが肝要です。