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「不動産ビジネス 成功への道」
-第135回-
物価見通しと不動産経営
日本銀行が物価の2%上昇達成時期を2019年度頃とし、延期しました。6度目です。
企業や個人が、物価が上昇すると予測する時期が遅れているということです。
しかし、遅れているだけなのでしょうか。
以前のコラムでもお伝えしましたが、ここ数年のAI(人工知能)の進歩は、私の知る限りでも、とても早いです。
カメラやセンサーなども小型化し、性能も向上しました。ロボットも進歩しています。先日、TVで見たロボットは、“倒れないロボット”。雪原で滑っても倒れない、人が棒などで倒そうとしても倒れない。
AIとこれらの技術を組み合わせると、安定的に美味しい食物の供給ができ、人が行ってきた多くの仕事が可能となるのは確実でしょう。そうすると、様々な物やサービスが今より安い価格で提供されるようになるのだと思います。
つまり、技術の急速な進歩で、物価は下がっていくのではないでしょうか。
これは、賃貸不動産経営にも、大きく影響します。
一般の商売で売上にあたる賃料は、テナントの売上が原資です。物価が下がるということは、同じものを売っているだけでは、テナントの売上が下がることにつながります。
一方、費用の中で、建物管理業務は、人ではなくロボットなどが行うことで、より低い費用でできるようになると思います。
これは、あなたが思っているよりも、かなり早いスピードで実現するかもしれません。
これらの進歩した技術、ノウハウをいかに不動産経営に生かすか。今まで以上に、重要になるでしょう。