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「不動産ビジネス 成功への道」
-第68回-
稼ぎ続けられる資産構成か
あなたは、貸ビル、貸マンションなど、不動産を複数所有しているでしょうか。
「既に、複数所有している。」
「今後、追加で取得したい。」
もし、そうであれば、個々の不動産の状態とともに、資産全体の状態を考えることが大切です。
言い換えれば、
“それぞれのビルまたはマンションが稼ぎ続けられるか”
ということとともに、
“所有している不動産が全体として、長期的に安定して稼ぎ続けられるか”
を考える。
それぞれの貸ビル、貸マンションなどについて、安定した収益を稼ぎ続けるように経営努力していると思います。
しかし、一時的な空室の増加、賃貸市況の激変などにより、収益が大きく減ることはありえます。
また、それぞれの物件で、大規模修繕や賃貸市場での競争力を維持または高めるための投資が必要になります。
そのような場合でも、全体として、安定した収益・現金収入を続けるためには、全体として、どのような状態にあるか、全体像をわかっていなくてはなりません。
たとえば、
賃貸オフィス市場と賃貸マンション市場では、市況が違う。
賃貸オフィスでも、東京都心と地方の大都市で、市況が違う。
同じ都市のオフィスビルでも賃料の変動幅が違う。
というようなことがあります。
一般的な投資の考え方として、分散投資にするか、集中投資にするか、意見の分かれるところですが、不動産でも同じです。
たとえば、
全国の主要都市に分散投資するか、東京に集中するか。
オフィス・マンション・店舗などに分散投資するか、オフィスのみに集中するか。
それぞれの良い点、リスクなどがあります。
あなたが所有する不動産は、全体として、現在どのようになっているか。
たとえば、ある都市に同じような賃貸オフィスビルを所有しており、賃料変動の影響を同じように受けやすいということであれば、賃料上昇時は大きく増収になりますが、賃料下落時の減収幅は大きくなります。
この場合、資産の組み替えで、一部の不動産を他の都市の賃貸オフィスビルに組み替えるということも、対策案としてあります。
貴方にとって理想の状態を考え、それとのギャップが大きければ、理想の状態に近づけるために、どのような資産構成がよいか、検討を始めてはいかがでしょうか。