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「不動産ビジネス 成功への道」
-第26回-
快適な場をつくる方法
マンションは、ひとつの建物に様々な人が暮らします。
それぞれの住人は、考え方や生活パターンが違います。
ペットを飼いたい人、ピアノなどの楽器を演奏したい人もいます。
それぞれの人が、勝手な行動をしたのでは、快適な住環境をつくることは難しくなります。
そうすると、次第にマンションの価値(≒価格)は下がることになります。
そこで、皆が快適に暮らすためのルールがあります。
それが、管理規約や使用細則。
住人が、これらの取り決めを守ることで、より快適な生活ができるようにします。
オフィスビルも、ひとつのビルを様々な企業が使用します。
来客が少ない企業、多い企業。
夜中の1時、2時でも人の出入りが多い企業もあります。
オフィスだけでなく、飲食店や物販店が入っているビルもあります。
日中は、誰でも建物に入ることができても、たとえば、夜8時から朝8時までは、出入りに制限を加えることで、建物のセキュリティを確保する。
火災発生時などの安全のための避難路には、物を置かない。
ゴミは、分別して、ゴミ置き場に出す。
このような、ルールを決めておくことで、ビルを使う人が快適に働く環境をつくることができます。
しかも、ルールを文書化し、テナントに理解し、守ってもらってはじめて、効果が出ます。
また、世の中の変化やビルの設備などの変化に応じて、これらのルールは見直しが必要です。
そして、これらのルールは、ビルの価値を高め、維持することにつながります。
あなたのビルは、ルールを定め、入居者に守ってもらう工夫をしていますか?