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「不動産ビジネス 成功への道」
-第201回-
顧客の気持ちを決めるものは。
今年最初のコラムです。平成の世から新しい時代に変わります。
年初の記事などでは、人工知能(AI)がらみのものが多かったように思います。
様々な技術によって、これまで人間が行ってきた業務が、これらに代わっていくことでしょう。
しかし、お客様の感情に関わる部分は、人によるものだと思います。また、これからは、特に、重要になると考えます。
これは、不動産でも同じでしょう。
今回は、新時代の年初ということもあり、これからの不動産ビジネスで、今まで以上に重要になりそうなことについて。
先日、家に、荷物が宅配便で届きました。不在にしていたので、不在連絡票で、再配達をお願いしようとしたところ・・・
配達員への直通の電話番号の上に、再配達用の番号などを書いたシールが貼られています。
そのため、再配達の自動案内の番号に電話し、再配達の時間を指定しようとしましたら、時間帯を区分する番号の部分までも、シールで隠れて見えません。
信じられないシールの貼り方だと、思いました。
やむなく、オピレーターの方につながる番号に電話し、順番を待ち、状況を説明し、再配達をお願いしました。
端末やソフトでは、どの宅配便も同じかもしれません。しかし、人が対応する部分で違いが生じました。
その後、再配達に来た方は、すでに連絡が入っていたのでしょう。シールの貼り方について謝られました。その態度を見たら、配達の方は多忙で、その状態になっていることさえ気付かなかったのではないかと思いました。これが別の人だと、私に与えた印象は変わった可能性があります。人の対応で違いが出かねない部分です。
不動産ビジネスでも、自動化、機械化などが格段に進むことでしょう。しかし、最終的に、人が対応する部分は残ります。この部分が相手の印象を左右する、結果としてビジネスにも大きく影響するのだと思います。
これからの時代、技術よりも感性の方が大切になるのではないでしょうか。
長くビジネスをしようとすると、自分自身、そして社員をどのように育成するか、これが、今以上に重要になりそうです。