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「不動産ビジネス 成功への道」
-第131回-
テナントの家賃負担力
飲食店でのメニューの原価率3割、という話をよく聞きます。
実際には、これよりはるかに高い原価率で繁盛(利益も出しているようです)しているお店もありますので、そのお店の経営方針によって、異なるとは思います。
しかし、飲食店の経営者にとって、原価率は気になる数字の一つです。
また、同じように、売上に占める家賃の割合というのもあります。
「家賃負担力」ともいえます。
店舗の場合、業種などにより、売上に占める家賃の割合(目安となるもの)が異なります。
この“テナントの家賃負担力”という考えは、貸主にとっても重要です。しかも、店舗に限らず、事務所や住宅でも同じ。
そのテナントとして、家賃の負担力はどの程度なのか。また、そのテナントにとって、あなたの建物を使う重要度はどの程度か、ということも関係します。
店舗であれば、広告効果を狙った出店もあります。これは、事務所にも当てはまることがあります。たとえば、地方の企業が東京への進出をするとき、広告効果を考えることもあるでしょう。
テナントの家賃負担力はどの程度か、あなたがお持ちの建物は、賃貸市場でどのような位置付けか、また、テナント自身にとっての位置付けはどのようなものか。
これを把握することは、賃料交渉の準備の一つです。