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「不動産ビジネス 成功への道」
-第110回-
これからが大事。
先日、大学卒業後の新入社員時に働いていた職場の先輩から、電話がかかってきました。
その方からは、数年前に会った時、投資用の賃貸アパートを探しているという話がありました。
ようやく条件に合った物件が出てきたということでした。
そこで、何を、どのように確認すれば良いか、という相談でした。
ここ数年、古い友人などから、マンション等の賃貸不動産を買いたいという相談が続いています。
話を聞くと、多くの方に共通する追加で検討すべき視点があります。
特に、今後の需要と供給の見通しについて、あまり検討していない。
現在、満室であっても、それが10年、20年という期間で考えたら、どうか。投資の回収に大きく影響する問題です。
ここ数年、アパートなどの貸家建築が増えています。節税したいということや、建設業者やサブリース業者が積極的な営業をしていることなどが原因としてあります。
土地は所有していても、建物建築には多額の資金を投入します。
多額の投資を回収できるのか。それは、すべて今後得られる収益が基本です。
建設業者等からの提案の場合、投資検討のため、何らかの投資回収計算は手元にあると思います。ただし、その数値の根拠は、どのようなものなのか。
誰も将来のことはわかりませんが、手がかりとなるものを使って、需給予測を行い、それらを踏まえた複数の収支のシミュレートをしたうえで判断することは必須です。