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「不動産ビジネス 成功への道」
-第45回-
投資家か事業家か。
一昨日、今年7月1日時点の地価が公表(都道府県地価調査)されました。
全国的には、値下がりが続いていますが、一部では大きく値上がりしています。
不動産の価格は、時期によって大きく変動します。
そのため、売却益が発生したり、売却損が生じることがあります。
不動産への投資を考えている方から、「現物の土地やビルに投資することと、J-REITに投資することと、何が違うか?」という質問がありました。
J-REITの投資口(企業でいえば株式)へ投資することは、貸ビル業のみを行っている不動産会社に投資すると思ってもらえば、わかりやすいと思います。
J-REITの投資口への投資は、そのリターンの裏付けとなるのは貸ビルですが、これは、企業でいえば、貸ビル業を商売としていることになります。
お金を出して、その後のことは、プロに委託する。そして、ほとんどの方は所有投資口数(いわば、株式数)が少ないので、意見が反映されることは少ないでしょう。
一方、貸ビルへ投資すること、代表的なものとして貸ビルを購入することは、貸ビル業を行うことです。つまり、不動産を経営することです。
どの不動産に投資し、どのような方針で経営するかを決めるのは、所有者(投資家)である、あなたです。つまり、事業を行うことです。企業でいえば、その会社を買い取るといったことに近いのだと思います。
J-REITへの投資も、貸ビルへの投資も、戻ってくるお金の源は、貸ビルですが、どのような方針で投資する不動産を選ぶか、それぞれの不動産を取得・運用・売却するかということについて、プロに任せるか、自分で判断するか、似ているようで大きく異なります。
それは、株主でいるか、事業家であるかの違いです。
貸ビルを所有することは、事業家になるということです。