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「不動産ビジネス 成功への道」
-第23回-
商品価値をビル以外で上げる
4月も半ばを過ぎましたが、金曜の今日、職場の歓迎会をする方も多いのではないでしょうか。
昔は、お店を探すとき、知り合いに紹介してもらうか、雑誌などで調べ、幹事は苦労しました。
今は、インターネットの口コミサイトがあるので、格段に便利になりました。
私も、お客様との会食で、これまで行ったことのないお店を探すとき、使っています。
でも、一番確実なのは、友人などからの紹介。
先日、昔の職場の先輩が定年退職するので、5人で慰労会をしようということになりました。場所は浅草となったのですが、慰労会に相応しいお店を知っている人がいませんでした。
そこで、老舗のお店に詳しい人に聞いたら、すぐに、教えてくれました。
“マスコミやネットで有名なお店もあるけど、私は、こちらのお店を勧めたい”
ということでした。
地元の人なら行くお店というのもありますよね。
これは、実業として貸ビル業を行っているビルオーナーが強いことでもあります。
地域に根を張っているから自信を持って紹介できる。
昔、私がビルの再開発をしたとき、その地域に詳しいわけではなかったので、再開発チームのメンバーと一緒に、地元の店を一軒一軒、手分けして、お昼時と夜、自分たちで行き、食事やお酒を飲みました。その場でノートにメモするわけにもいかないので、割りばしが入っていた紙にメモすることも度々ありました。
そうして、入居するテナントに、その町の飲食店を紹介しました。
普段使いのお店、取引先と行けるお店。
自分たちで実際に経験したからこそ自信をもって紹介できる。
テナントの社員が、貴方のビルの周りに必要なものがあります。
地元に詳しいビルオーナーだからできることもあります。
それも、貸ビルの商品価値をアップする方法のひとつです。