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「不動産ビジネス 成功への道」
-第165回-
お得な物件。
都市部での不動産ビジネスに大きく影響のある「容積率」。
大きな流れとしては、緩和される方向にありました。
容積は、建物の規模の枠といえるものです。容積の緩和は、より大きなものを建てることができることですから、多くの場合、土地の価格は上がります。
東京都中央区では、20年ほど前に住民が大幅に減っていたことから、住民を増やそうと、住宅での容積の緩和を行ってきました。
しかし、昔の人口に戻ってきたことなどから、これを廃止し、それに代わり、ホテルなど、区が誘導したい用途で、容積率が緩和される予定との報道がありました。
そうすると、今後建築するマンションでは、今と同じ規模のものは建てられないことになります。逆に言えば、容積の緩和を受けて建てられたマンションは、建物規模の面ではお得。
どの時期に、どのような規制のもとで建てられたかによって、違いが生じていることがある。
不動産に同じものがないことの原因の一つです。
ただし、ビジネスとしては、適切なメンテナンスやテナントへの賃貸条件など、多面的な分析が必要なことは言うまでもありませんね。