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「不動産ビジネス 成功への道」
-第160回-
時代に応じた駐車場規制
先日の新聞記事に、駐車場付置義務に関する記事がありました。
東京等の都心では、法令で建物面積等に応じた駐車場の設置が義務付けられているものを、地域の状況に応じて緩和する方向ということです。
地方都市では、車での移動が前提になるのでしょうけど、特に東京都心では電車移動が中心です。
もともと、東京都心のオフィスビルの駐車場は空きがありました。マンションは住戸数を基本としていましたが、昔ほどには、駐車場はいらなくなっています。
そのため、駐車場は、多大な投資とその後の維持費用が多額になるにもかかわらず、空きが多い建物は多いようです。
そのため、もともと駐車場であったところを、倉庫や喫煙室などで使っている建物があります。
しかし、これは、違法建築物になっていることもあります。
駐車場の面積は、一定の条件で、容積率計算の対象外となります。
そのため、倉庫などにした瞬間、倉庫などが容積率計算の対象面積となり、法定の容積率を超え、違法建築になってしまったというもの。
本来は、街の環境整備のための駐車場付置規制だったのですが、時代が変わり、資産の有効活用ができないものとなっています。
あるものを有効に使う。
時代の変化に応じて、対応する一つの取り組みとして、記事内容の実現をしてもらいたいものです。