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「不動産ビジネス 成功への道」
-第159回-
ちょっとした配慮に、考え方が現れる。
北国と違い、首都圏で雪が降ると、ニュースで大きく取り上げられます。それほど、雪に慣れていない。
歩く人も、車も慣れていません。
私が使う道路では、先週の雪の後もずっと、何箇所か、雪が積もった状態でした。
氷状になっているところもありました。
これ、車や自転車だけでなく、人もスリップしやすいです。
あなたが賃貸しているオフィスビルやマンションの前は、どのような状態でしたか?
除雪し、建物を利用するテナントなどが、歩行しやすい状態になっていましたか。
ここに、貸主の姿勢が出ます。
テナントを始めとする建物の利用者の歩きやすさを考えて、建物の出入り口付近から道路まで、さらには、敷地の前の道路を、人が通れる幅で除雪しているオーナーもいることでしょう。
しかし、何もしていないオーナーもいるようです。
昔、私が担当者として携わったビルは、最寄り駅から歩いて5分程度のところにあったのですが、雪が積もった朝は、管理を担当するメンバーが、駅から建物の入口まで、歩けるように除雪していました。
それは、お客様であるテナントと来訪者が安心して建物まで来られるように、という気持ちからです。
もし、商売の意識で賃貸事業を行っていれば、“お客様であるテナントが、歩きやすいようにしなくては”と考えます。
しかし、単なる金儲けで投資していると考えるなら、そこまで気を使わないかもしれません。
この違いは、無意識にかもしれませんが、テナントに伝わります。
それは、間接的に、賃貸事業の売上に影響します。