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「不動産ビジネス 成功への道」
-第126回-
渋谷。にこたま。
先日、東京の二子玉川を歩きました。渋谷から7駅目。急行電車で10分の場所です。
渋谷から来ると、二子玉川駅の右側には、郊外型ショッピングセンターの“はしり”である玉川高島屋SC。左側にはライズショッピングセンターをはじめとした大規模な商業施設。そして、楽天の本社があります。楽天本社の先には、高層マンション群。
20年程前は、玉川高島屋それより駅に近い専門店街のビルからなる玉川高島屋SCだけといってもよいくらいでした。今、このSCも拡大しています。
20年の時を経て、大きく変わりました。
このように、地域は変わります。
しかし、その変化は、様々。
オフィスビルが足りない時期に、都市部ではあるけれどオフィス街でなかった地域に、多くのオフィスビルが建てられたことがありました。しかし、一時的な不足だった。何年か経って建築されたのはマンション。このような地域を見たことはありませんか。
一方、地域自体の方向が大きく変わるという地域もあります。さきほどの二子玉川は一例です。
そのほかには、東京の渋谷。昔は、オフィスビルもありましたが、どちらかというと、商業の街、若者の街でした。
現在、渋谷駅を中心に、大規模な再開発が行われています。商業の街、若者が多いというのは変わらないでしょう。これに加えて、オフィス街としての位置付けも、さらに高まることでしょう。
特に気を付けなければいけないのは、このような大規模な開発による変化ではなく、徐々に変化が進んでいるとき。
こちらのほうが、気付きにくい。しかも、当事者として、その地域にいると、益々、気づきにくい。ぬるま湯が徐々に温まると気づきにくいのと同じです。
時代とともに、地域は変わります。
大切なことは、表面的な動きではなく、底に流れる動きをしっかりおさえることです。