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「不動産ビジネス 成功への道」
-第93回-
適”所”適”材”
不動産経営は、テナント誘致、設備点検、工事、税対策など、様々な業務があります。すべてを社内で完結できる企業はとても少ないです。
何らかの部分を社外にお願いします。
先日、あるクライアントとの打ち合わせで、地方都市の、ある賃貸オフィスビルが話題になりました。
空室が30%を超える状態が続いているということ。
築年が古く、貸し室内の床はPタイル。
二重床にもなってないので・・・、と諦め気味です。
遠方なので、すぐに現地に行くわけにも行きません。物件の状況は分かりませんし、その地域の土地勘がありません。
やむをえず、
地域や建物の概要を聞き、資料をもらい、パソコンを使って、地域と物件の状況をつかもうとしました。
わかったことは、
現状のままでも、借り手はいるのでは、ということです。
そこで、“テナント誘致をどのような方法で行っているか”ということを確認しました。
原因の一つが、ここにありました。
それは、仲介会社。
そのビルに合ったテナントを、空室を埋められるほど誘致できそうな仲介会社ではなかったのです。
しかも、テナント誘致の依頼はその1社のみ。
そこで、テナント誘致できそうな仲介会社を伝えました。
その2か月ほど後の打合せで、状況を聞いたところ、
「満室の目途が着いた」
他の販売促進策もとっていたので、その効果もあったでしょうけれど、その役割を果たしてくれる最適な委託先を選ぶ。
基本的なことですが、これを行った効果です。
あなたのビルでは、それぞれの役割を、その役割に合った人が行っていますか?。