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「不動産ビジネス 成功への道」
-第88回-
必要な投資、過剰な投資
ある地方のオフィスビルです。
1フロアの面積は、その地域にしては広めです。
中心的なオフィス街から離れたところにあります。
築年は古く、半分程度が空室です。
このビルのオーナーと話をしていて、
「二重床にもなっていないから・・・」
という話がありました。
確かに、大都市では、二重床でないと、テナント誘致に苦戦するでしょう。
しかし、原因は、そこにあるのでしょうか?
そもそも、その地域で、広めのオフィスを借りる需要が少ないのかもしれません。
以前は借り手がいたとしても、車や電車での移動が便利になったため、移動可能な大都市にオフィスが集約され、その地域での需要が急減したことも考えられます。
対策として何が必要かは、手順を踏んで考えて初めてわかることも多いです。
もしかすると、二重床にしないままでも、借り手がいるかもしれません。
電池の性能向上や無線の活用が進んでいるので、電気や通信の配線の必要性は、昔ほどは少なくなっている可能性があります。
二重床がテナント誘致の決め手でないのに、二重床工事をしたら。テナントにとってはあった方がよいのですが、過剰な投資となる可能性が高いです。
逆にトイレ等の快適性を高めることが、テナント誘致の決め手になるかもしれません。
まずは、その地域・その建物で求められるものは何か。
そして、そのために必要な設備等はなにか。
これを押さえることです。