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「不動産ビジネス 成功への道」
-第10回-
貸ビル界の三ツ矢サイダーに。
三ツ矢サイダー。
あなたも一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。
1907年(明治40年)に発売され、いまでも売れています。
飲みものといっても、お茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、ジュースなど、数多くのものがあります。
しかも、新製品が続々と出ます。
飲み物という競合品が多い中で、長く売れ続けています。
なぜか。
理由は様々あると思うのですが、一つの理由は、時代に応じて変化させているのですね。
スーパーが多くなってきた1970年には、それまでの瓶入りに加えて、缶入りを加えて販売。
健康が意識されてきた時代になったので、人工香料から天然の香料へ切り替え、また、カロリー・糖質・保存料ゼロのサイダーを発売。
これら以外にも、様々なバリエーションはありますが、それぞれの時代の人々が求めるものに応じて変化をさせています。
また、お客様に知ってもらうための広告宣伝も、力を入れています。
TV普及に伴い、1960年代前半からTVCM開始、1996年から2000年まではプロ野球選手のイチローが出演。2000年代になるとスタジオジブリとタイアップしています。
このような活動をして、その基本となる「三ツ矢サイダー」そのものがまだ販売中です。
貸ビル経営もロングセラーで
賃貸オフィスビルは、一度、建てると数十年経営するものですから、ロングセラー商品にならなくてはなりません。
大都市では、数多くの賃貸オフィスビルがあります。
ビルの規模による数の違いはありますが、新築のビルも次々と建築される。
それでも、繁盛し続けるビル経営を続けるためにはどうするか。
貸ビルとしての基本はしっかり。
そのうえで、お客様であるテナントが求めるものを取り入れて変化し続ける。
そして、それをテナントに伝わるように伝える。
これが大切なことです。