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「不動産ビジネス 成功への道」
-第1回-
「Road to THE三つ星オフィスビル」開始
三つ星オフィスビル構築コンサルタントの釜口です。
本日から「Road to THE三つ星オフィスビル」というタイトルでコラムをはじめます。
このコラムは、賃貸オフィスビルを所有するビル・オーナーの方々に、お持ちのビルを「三つ星オフィスビル」とするためにお役に立つと思われる賃貸市場の動向、コンサルティングの現場や新聞・雑誌等から気づいたことなどについて、釜口独自の視点でお伝えします。
第1回である今回は、このコラムのタイトルにある「三つ星オフィスビル」とは何か。
三つ星オフィスビルは、お気づきの人が多いと思いますが、三つ星レストランのように上質なものを提供するという意味で、上質なビジネスの場を提供している賃貸オフィスビルを意味するものとして名付けました。
違いは、たとえば、ミシュランのレストランの星は、
・ お皿の上の料理について判定している。
・ 三つ星以外に、二つ星、一つ星がある。
ですが、
三つ星オフィスビルは、
・ 賃貸オフィスビルとしてテナントに提供している“ハード”と“ソフト”、そしてビル経営の“財務状態”という全体で判定する。
・ 星の数による格付けではなく、テナントが入居したくて行列するオフィスビルというイメージが似合うビル。
ということです。
そして、「三つ星オフィスビル」を判定するために、5つの基準をつくりました。
その5つは、財務・仕組み・空間・サービス・従業員です。
この5つをすべて満たしていれば、長期間にわたって安定した収益を稼ぎ続けられる状態になっていると判断できると考えました。
もし、どれか一つでも不十分ですと、いずれ空室が長く続く可能性や、顧客の不満が募る懸念があるということです。
まず、賃貸オフィスビルは、ビル経営ですから、財務状態が安定しないと長続きしません。
また、行き当たりばったりの経営では、安定したビル運営・経営ができません。効率化を図る部分も必要です。仕組みを作らなくてはなりません。
そして、ビジネスの場を提供するのですから、テナントの社員が快適に過ごせる上質な空間の提供(これは建物・設備といったハード面になります)があります。これとともにお客様であるテナントに対し、満足度の高いサービスを提供することが重要です。
賃貸オフィスビルでは、清掃や設備点検など、ビルで快適に過ごしてもらうために、様々な人が働いています。これらの人たち(ここでは「従業員」と表現します)は、テナントの社員とも会います。従業員の表情、雰囲気は、テナントの社員に伝わります。従業員の満足度が高くて初めて、良いサービスが提供できます。
いかがですか、これらをすべて満たしたビルがあれば、自分で所有したいと思うのではないでしょうか。
また、企業の社長さんや、総務部門の責任者であれば、このような賃貸オフィスビルに入居したいと思うことでしょう。
コラム「Road to THE三つ星オフィスビル」、引き続き、ご利用ください。