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「不動産ビジネス 成功への道」
-第129回-
集中と分散
集中と分散。不動産ビジネスに限らず、事業や資産運用で、考える重要ポイントです。
資産運用であれば、集中と分散について、「卵は一つのカゴに盛るな」ということで、分散を勧める方が多いのではないでしょうか。
一方、事業(ビジネス)では、ここしばらくは「選択と集中」が言われています。
不動産ビジネスの場合、選択は、いろいろな部分で必要になります。
たとえば、物件が所在する地域、用途、建物の貸し方。
地域の選択では、東京など、ある地域に集中するのか、他の地域、全国に分散するか。
用途では、オフィス、マンション、商業施設など、ある用途に限るか。それとも、様々な用途に分散するか。
建物の貸し方では、一棟貸しか、フロア貸しか。フロアをさらに細分化するのか。
また、開発・分譲事業と賃貸事業の選択もあります。
賃貸不動産を所有する場合、投資と見るか、事業(ビジネス)と見るかで、その視点は変わります。
不動産ビジネスの場合、分散すると、事業の特性、必要な情報や経営を含めた運用ノウハウ、リスク、判断のポイントが異なります。それぞれに、専門性が必要になります。その結果、事業を分散して行うと、より難しくなるといえます。
それぞれの専門性が高ければ、分散することも一つの選択です。しかし、そのためには、それ相応の対策が必要です。
一口に、不動産ビジネスと言っても、その内容は、どの選択をするかで異なります。
集中するか、分散するか。その中間を狙うか。それぞれの組み合わせで、結果は大きく違います。
あなたは、どのように選びますか。