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「不動産ビジネス 成功への道」
-第120回-
事業性と資産価値の見直し。
日本有数のメーカーがアメリカでの原子力事業において、数千億円規模の損失見込みということで、話題になっています。
2006年に、アメリカの会社を買収しました。その時と比べて、原子力事業での安全対策の強化による仕様変更、そして、工期が長くなったことによる建設コストの増加が主な原因で、建設費が膨らんでいます。建設費は、所定の額を超えたらメーカーが負担する契約になっていたようです。
これは、リスク管理の問題。
建設費が増大するというリスク。そして、それが事業全体と事業価値にどのように影響するか。そして、どのような手を打てるのか。
不動産ビジネスでも、その事業の内容によって様々なリスクがあります。
当初想定していたリスクや想定外のリスクが現れてきたとき、それにどのように対応するか。
そして、会社財務への影響や不動産価格への影響がどのようにあるか。
会計制度の必要から、決算において、賃貸不動産の時価評価を行う企業もあります。
しかし、制度によって強制されなくても、事業性の見直しを定期的に、また、何らかの変化が起きそうな時に行う。これは、とても大切なことです。
あなたは、行っていますか?