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「不動産ビジネス 成功への道」
-第53回-
全体と部分
約50年ぶりに、新しい国産旅客機が空を飛びました。
旅客機には少ないものでも数十万の部品があるそうです。それぞれの部品が重要です。しかし、部品の中でも特に大切なエンジンや主翼の製造が優れていても、その会社が旅客機を作れるわけではありません。
どのような旅客機を造るかというコンセプトの下、旅客機全体として、各部品・システムを統合しなければなりません。
全体が一体として機能するように作り上げなくてはなりません。
おそらく、相当のノウハウが必要であると思います。
これは、貸ビル運営でも同じです。
どのようなビルにするかというコンセプトを定め、それに沿って、ビルの各部のデザインを決め、設備の性能、清掃・警備などの仕様・サービスの水準を決め、そのうえで、日々の運営を行います。
これは、新築の場合でも、既存のビルでも同じです。既存ビルの場合、見直しになります。
たとえば、ビルのエントランスを改修する場合、エントランスはビルの印象に大きく影響を与える部分です。単に、エントランスのデザインだけ考えると、そこだけ“うく”ことがありえます。
ビルのコンセプトを踏まえ、ビル全体の中で、どのようなデザインにするかを決めなくてはなりません。
全体の中での部分(エントランス)です。
ビル経営の全体像をふまえたうえで、各部分をとらえる。全体としてどうか。
これがとても、大切です。