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「不動産ビジネス 成功への道」
-第127回-
相性。
2週間前、“日本郵政が、野村不動産ホールディングスの買収を検討”という報道がありました。
役所が母体の会社と、野村證券を母体とする会社。
企業買収は、時間を買って、事業を早く拡大させる手段としては、“あり”だと思います。
これは、数字を大きくしたい、数字で判断する経営者にとっては、魅力があるものなのかもしれません。
しかし、両者の社員が同じ事業を一緒に進める場合、価値観、仕事の進め方などの社風は、事業自体の成否の大きな要因になると思います。一歩進めて、同じ会社・同じ組織で働くようになると、さらに重要です。
日常の仕事でも、価値基準などが同じであれば、上手く進みやすいということがあります。これは、社内でも社外とでも同じ。
不動産ビジネスでは、様々な仕事を他社と組んだり、委託したりして進めることが多々あります。委託先を複数の会社から選ぶことができる場合、選ぶときに、“無意識のうちに”ということもあるかもしれませんが、相手会社の価値基準・行動を判断材料にしていることはありませんか。
不動産ビジネスは、金額が大きくなりがちで、スピードも重要です。
相性。これは、人づきあいに限らず、一緒に行動する企業を選ぶときに大切なことです。
もうひとつ、私が大切だと思っていること。それは、一緒に組む“人”。組む企業も大切ですが、それと同じか、それ以上に、その会社の“誰”と組むかです。